「まわりに30~40代の独身者が多い」という話をよく聞く。
30代独身で、交際相手のいない人が
女性で半分、男性で60%ほどだから、まったく不思議な話ではない。
それで、出会いのために何かをしているのかと聞くと、
「何もしていない」という人も多いらしい。
(まあ、結婚相談所に入っているなんて言わないか)
では彼ら、彼女らはどうして
「出会いのための手立て」を取らないのだろうか?
「結婚相談所(など)がこわい」というのが、どうやら
共通項のようだ。
結婚相談所のイメージとして、
・入会時に40万~50万もかかる料金体系
・話を聞きに行けば、取り囲まれて入会を強制される
・相手に会うことを無理強いされる
・会うとすぐに結婚を決めないといけない
・自分の知らない人に、いちいちとやかく言われる
・モテない人が集まっている
というものがある。
これらの多くは「悪徳」結婚紹介業者が自ら撒いた種である。
それでも「結婚のお世話を仕事にしたい」という人は、
たくさんいる。
その多くは「雇用」を求めて、求人に応募するのだろう。
しかし運良く採用されても、だいたいは
「営業カウンセラー」での契約。
ただ、なかなか続けることが難しい仕事だ。
それは、結婚紹介サービス会社のあり方に
問題のあることが多いからではないだろうか。
私は一時「営業カウンセラー」として勤務したが、
給与不払いと、公的機関への申し立て妨害にまで遭うという
経験をした。
その会社での経験から、どうすれば結婚を希望する人が
安心して結婚相手探しをすることができるのかを考え、
結婚相談の働き方を追求している。
その働き方とは、
・士業(弁護士・司法書士・行政書士・社労士等)と
同じような成功報酬制の料金体系
・入会や登録の強制をしない
・希望を考慮しながら、ふさわしい相手を紹介
ということを中心としたものだ。
結婚紹介業は、残念ながら
「結婚が決まらないこともある」サービスである。
あくまでチャンスを提供するものにすぎない。
そのサービスが、情報提供料だからといって、
初期一括で何十万円も請求する業者が、
業界全体に対する悪いイメージをもたらしていると、
私は考えている。
「決まらない場合もある」ことをふまえ、成功報酬制の、
多くの人が納得する料金体系でお世話をするのが、
健全なビジネスではないか?
うしろめたい思いをかかえた仕事は、
「お世話ごころ」をもった人に似合わない。
結婚相談所で働いてみたいと思っている人、
社会貢献になる仕事がしてみたい人、
一度私の経験を聞いてもらいたい。
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